トップページ > 学術集会 / 研修会案内

第20回 日本生殖心理学会・学術集会 開催のご案内

ご挨拶

  1953年、DNAの二重らせん構造の解明、1956年にヒト染色体数が46本と決定されて以来、約70年余り、現在ヒトゲノム情報 ( ヒト一人の遺伝情報 ) 解読が完了し、短時間でしかも安価に自分自身の様々な遺伝情報を知ることが可能な時代となっています。遺伝学は短期間に目覚ましい進歩を遂げています。

  このたび第20回の学術集会を担当するにあたり、テーマとして「ゲノム時代の生殖医療 ~皆が遺伝子変異を持っている~」とさせて頂きました。これまで、私たちは妊娠を希望され不妊クリニックの門を叩くカップルに対応していましたが、これらのカップル、あるいは、一人一人の背景には多種多様な遺伝子変異があり、そのことに十分に配慮し対峙して行かなくてはならないという点から選択いたしました。現在多くの病気の原因が、遺伝子変異によることが解明されて来ています。最近では遺伝子検査の結果をもとに、治療法を選択する医療、個別化医療 ( プレシジョン・メディシン ) の時代が到来しており注目されています。生殖医療においても単に妊娠をゴールとするのではなく、“その人、そのカップルに応じた生殖医療”が求められる時代となっています。あるカップルは高年妊娠に係るリスクを心配され、また家系内に発症している遺伝性疾患の発症に強い不安を持ち、また自分自身の疾患の次世代への伝播について思い悩むなど様々な背景から、治療に踏み出せないケースもあります。

  生殖医療と遺伝学は、近年では互いに深く関わっており、それぞれの知識を習得することは必須となっています。遺伝に関する悩みを持つ者の心理状態は複雑で、生殖医療の介入を考える際には、より患者に寄り添い、心理的支援が必要となる場面が少なくありません。 今回は、倉橋浩樹教授から遺伝医学の基礎から着床前胚遺伝学的検査について、浦野真理先生からは遺伝カウンセラーとして生殖医療における心理的支援についてと、二つの教育セミナーを予定しております。教育講演として片桐由起子教授からは最近の生殖医療の現況を、特別講演ではゲノム医療について分かり易く井本逸勢教授より解説をして頂く予定です。シンポジウムは、遺伝性疾患当事者の方、様々な遺伝子変異を有する方々の生殖医療に対する思いなどを、異なる立場の講師の先生から講演を賜ります。

  参加して頂きました皆様には、本学術集会で、遺伝医療の現況と、生殖医療従事者として欠かすことの出来ない重要なポイントを学び、一つでも頭にとめて頂き、日常臨床に役立てることが出来ますことを心から祈念いたしております。

開催概要 *本学会の認定資格ポイント: 10ポイント付与


日本生殖心理学会 第20回 学術集会 プログラム

ページの先頭へ戻る